2009年7月13日 お稽古のありかた

先日、ある雑誌のインタビューで、サロンやお教室を開いて成功させる秘訣を聞かれました。私は、「とんでもない成功なんてしてません。」「いままで西船橋の郊外の自宅から、駅前のマンションに独立移転させ、銀座まで来れた How Toはなんですか」などの質問に、「生徒さんのサイドにたって、私が生徒さんだったら、どうして欲しいかを考えてのレッスン展開が、今まさにお料理ばなれの時代にマッチしていたのかもしれません。とにかくお稽古はビジネスではないので、生徒さんを上達させて喜んでもらえたら、結果は後からついてくると思ってます」と答えました。

その後、原稿確認のメールが来て、そこのコメントに「先生のお話はとても哲学的で前向きな気持ちになりました。」など書かれてました。今月の家庭料理の「ポテトのシシリー風」、シシリーとはイタリア語でトマトのことです。 これから旬で美味しいフレッシュのトマトをそのまま切ってチーズを入れて簡単に焼いただけの、簡単メニューですがビールやワインのおともにうってつけです。

でも、当初20数年前に、自分も作っていた内容から、また今回2つの工夫でさらに美味しくなりました。 3年前に同じメニューを受けた人が「先生のレシピがどんどん進化しますね。」のコメントでした。でも作り方は前より簡単になったので、グレードがストライクゾーンにやっとはまって、生徒さんといっしょに嬉しいです。そこで、昨日頂いた生徒さんのメールを紹介します。

今夜、さっそく「ポテトのシシリー風」を作りました。
とても簡単で、テレビを見ながらでも作れました♪
昨日教室で作ったときよりも、チーズを多めにいれ、マヨネーズも入れました。
個人的には、マヨネーズ有りのほうがGOODでした。
(今回隠し味程度にマヨネーズをいれました。)

この、ロールキャベツもあの奥の手を使って、キャベツの処理が簡単でしたね。次回のとんかつも楽しみにしてます。とんかつ揚げ方のコツや油の処理も、お勉強しましょうね。正直、揚げ物を油がはねて苦手、後の処理が面倒でやらない人が多いのですってね。前は、こんな簡単なメニューを入れていいのかと思ってましたが、生徒さんが揚げ物の苦手な人が多いので、大きなリブロースを使ってクラムチャウダーと、NYでよく食べた。

キャロットマフィンをつくりますね。
また、満腹にきっとなりますよ。(生徒さん、毎回満腹になってお帰りです。)そう、このポテトとロールキャベツでは、こんな感想メールも・・

「槻谷先生
こんばんは。m・nです。今日のメニューも◎でした♪作った料理もおいしいし、レッスンも楽しいし、毎回お伺いするのが、ほんとに楽しみなんですよ。最近、実は会社で、ストレスが溜まり気味なんですが、この教室に通うことがストレス解消にもなってるんです。居心地がいいんですね、きっと。そう考えると私にとって、この教室は一石二鳥どころか三鳥?四鳥?という感じです。」

銀座に来ても、以前からの「人と人を大切にするお稽古を」展開して良かったと思ってます。皆さんのストレス解消は美味しいお料理、楽しい会話、私のたわいもないトークですか?(シシリー風の器、NYのアウトレットで買いました。日本だと大きく感じますね。)癒しの時間を作りつつ、お料理を覚えていってほしいですね。

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